ルール2 競技場
2-1項 競技場の諸条件
1.競技場は平坦で、障害物のない地域であり、その上方空間を含む。
2.フェア地域は、両フェアラインと、本塁(ホームプレート)から、
男子:68.58m以上、女子60.96m以上のの半径の円弧に囲まれた地域である。
(注1)ISF(国際ソフトボール連盟)ルールでは、2002年から
男子:76.20m以上、女子:67.06m以上に改正されている。
3.ファウル地域は、両ファウルラインの外側、および本塁とバックネットの間の
地域である。
(注1)競技場を画定する諸線は、それぞれの区域に含まれる。
ラインの幅は、7.62cmとする。(競技場全体概略図を参照のこと)
2-2項 競技場の特別ルール
競技場は状況に応じて、特別グラウンドルールを設定してもよい。
2-3項 ダイヤモンド(内野)の諸線
1.塁間距離 男子:18.29m 女子:18.29m 小学生:16.76m
2.投球距離 男子:14.02m 女子:13.11m 小学生:10.67m
(注1)中学生女子、およびレディース、エルダー、エルデスト、ハイシニアは
12.19mとし、 シニアは13.11mとする。
(注2)距離の誤りが試合中に発見された場合は、次のイニングの開始前に誤りを
訂正して試合を続ける。
3.スリーフットレーンとは、本塁と一塁の中間からはじまって、ベースラインの
外側に0.91mの幅で平行に引かれた線とファウルラインとの間の地域をいう。
4.次打者席は、半径0.76mの円を描く。
5.打者席は、本塁の両側に0.91mX2.13mの長方形を描く。打者席の内側の線は、
本塁から15.2cmの幅を取ったものである。打者席の前の線は、本塁の中心を通る
線の前方1.22mのところに引く。
6.捕手席は、打者席の後ろの外側の角から3.05mの長さのところに引き、幅は
2.56mである。
7.コーチーズボックスは、ファウルラインの外側に沿って、4.57mの長さに引き、
その線は一塁あるいは三塁のベースラインと平行に3.66m離れて引く。
(内野諸線図を参照のこと)
競技場全体概略図(競技場全体 フェンスなどのサイズ)
競技場各図(ベース ホームベース 打席 捕手席のサイズ)
2-4項 ダブルベース
ダブルベースは、一塁の守備者と打者走者との接触などの危険防止のために用いるベースで、大きさは38.1cm×76.2cm、厚さは7.62cm~12.7cmで、布またはその他の適当な物質で作られたものであり、白色部分(白色ベース)はフェア地域に、オレンジ色部分(オレンジベース)はファウル地域に固定する。
1.打球が白色ベースに触れたときはフェアボール、オレンジベースのみに触れた
ときにはファウルボールである。
2.打球が内野に打たれたとき、外野に打たれたとき、または、第3ストライクの
落球で一塁に走ったときに一塁でプレイが行われた場合は、打者走者はオレンジ
ベースに触れなければならない。
オレンジベースに触れなかったときは、一塁に触塁したとはみなされず打者走
者が白色ベースに戻る前に守備側にアピールされればアウトになる。
(一塁を空過したことになるから)
3.一塁のオレンジベースを走り越したのちの打者走者は、白色ベースに帰塁しな
ければならない。
4.守備側のプレイヤーは、常に白色ベースを使用しなければならない。
【特例】
一塁側のファウル地域からプレイが行われたときは、打者走者・守備者ともに、
オレンジベース・白色ベースのどちらを使用してもよい。また、守備者がオレン
ジベースを使用しているときは、打者走者はフェア地域を走ることができる。
5.一塁でプレイが行われないときは、打者走者はどちらのベースに触塁してもよ
い。
6.打者走者が安打で一塁を回り、二塁をうかがったのちに帰塁するのは 白色ベ
ースである。
7.ピックオフプレイ(牽制球で帰塁)が行われたときは、一塁走者は 白色ベー
スに戻らなければならない。
8.いったん白色ベースに帰塁した一塁走者が、そののち、オレンジベースのみに
触れているときに、触球されたり、投球時にオレンジベースからスタートした場
合は、走者はアウトになる。
(注)ダブルベースは、危険防止のため必ず使用しなければならない。
[ダブルベース略図]