ルール3 用具

3-1項  バット

  1.バットは、木材・金属・プラスチック・グラファイト・カーボン・ガラス繊維

   ・セラミックス・チタン合金あるいは複合材料で作られたものである。

  2.バットは丸い棒状であって、表面は滑らかで凹凸があってはならない。

  3.バットには、コルク、テープ(滑らかなプラスチックテープでないもの)、

   または合成物質からなる安全グリップをつけなければならない。

  (注1)グリップ性を高めるために、安全と認めた樹脂・ロジン・スプレーなどを、

     グリップ部分にのみ使用することができる。

  (注2)グリップにテープを使用する場合は、らせん状に連続して巻かなければな

     らない。テープは二重に巻いてはならない。

  4.金属バットは、両端部分が密閉された一体構造でなければならない。

  5.握りの部分には安全ノブをつけなければならない。安全のノブは90~100度の

   角度で、少なくとも8mmの高さがなければならない。

  6.フレアバット・コーンバット、フレア状あるいはコーン状のアタッチメントを

   つけたものは変造バットとみなされる。

  7.バットは、本協会のJSA検定マークが入っているものを使用しなければなら

   ない。

  8.バットには3号、2号、1号がある。

    3号には「ゴム・革ボール用バット」と「ゴムボール用バット」がある。

  (注) ゴムボール用バットで革ボールを打ってはならない。

  9.大会で使用するバットの号数は本協会で指定する。

     名称     長さ     直径・誤差   重さ  安全グリップ

   3号バット  86.36㎝以内 5.72㎝以内+0.79㎜ 1.08㎏ 25.4㎝~38.1㎝

   2号バット  81.30㎝以内 5.08㎝以内+0.79㎜ 1.08㎏ 23.8㎝~35.8㎝

   1号バット  78.80㎝以内 5.08㎝以内+0.79㎜ 1.08㎏ 23.1㎝~34.6㎝

 

3-2項  ボール

  1.球は本協会のJSA検定マークが入っているものを使用しなければならない。

  2.球には3号、2号、1号がある。

   3号球は3号バットを使用しなければならない。

   2号球は2号バット、1号バットのどちらを使用してもよい。

   1号球は1号バット、2号バットのどちらを使用してもよい。

  3.大会で使用する球の号数と種類は本協会で指定する。

      名称        周囲と誤差      重さと誤差

    3号ボール(皮)  30.48cm ± 0.32cm  187.82g ± 10.63g

           (ゴム) 30.48cm ± 0.32cm    190g ± 5g

    2号ボール(ゴム) 28.58cm ± 0.32cm    163g ± 5g

    1号ボール(ゴム) 26.70cm ± 0.32cm    141g ± 5g

 

3-3項  グラブとミット

  1.グラブは、すべてのプレイヤーが使用してよいが、ミットは捕手と一塁手だけ

   が使用できる。

  2.投手が使用するグラブは、グラブのひもを含め、多色でもよいが、球以外の色

   でなければならない。

  3.他のプレイヤーは、どのような色のグラブを使用してもよい。

  4.野手用グラブの寸法は以下のリンク図の通りである。

〈効果〉 3項

 野手が不正用具で打者・打者走者・走者に対してプレイをした場合は、攻撃側の監督に選択権が与えられる。

  (1)打球を処理した場合

    プレイの結果を生かすか、打ち直し(打撃完了前のボールカウント)をする。

  (2)送球を処理した場合

       プレイの結果を生かすか、投球時に占めていた塁に戻らなければならない。 

  (注1)プレイの結果を生かした場合は、それまでのすべてのプレイは正しいもの

     とする。

      プレイの結果を生かさない場合は、走者は投球時に占めていた塁に戻らな

     ければならない。そのときの投球はカウントしない。

  (注2)投手が不正グラブを使用して投球した場合は、不正投球となる。

  (注3)投手が不正グラブで投球しただけの場合は、不正用具を使用したとはみな

     さない。

 

3-4項  靴(シューズ)

  1.靴はすべてのプレイヤーが使用しなければならない。

  2.靴の底は、滑らかな軟らかみのあるものか、硬い滑り止めのあるものである。

  3.金属製スパイク、または硬い滑り止めは、靴底からの高さが1.9cm以内のもの

   が使用できる。

  (注1)ISF(国際ソフトボール連盟)ルールでは、ジュニア(19歳以下)の

     金属製スパイクの使用を禁止している。

  (注2)小学生、中学生、一般男子、壮年、シニア、ハイシニア、レディース、

     エルダー、エルデストは金属製スパイクの使用を禁止する。

  4.針状の金属製スパイク(ゴルフシューズ・陸上用スパイクなど)は使用しては

   ならない。

  5.靴は同色のものを使用しなければならない。

 

3-5項  マスク・プロテクター・レガーズ・ヘルメット

  1.マスク・捕手用ヘルメット

    捕手は、スロートガード付きマスク・捕手用ヘルメットを着用しなければなら

   い。(捕手用ヘルメットはJSA検定マークが入っているものを着用すること

   が望ましい)

  (注)準備投球のとき、競技場内のいかなる場所で投球練習するときも必ず着用し

    なければならない。

  2.ボディプロテクター

    捕手は、ボディプロテクターを着用しなければならない。

  3.レガース

    捕手は、膝当て付きレガーズを両足に着用しなければならない。

  4.ヘルメット

   (1)打者・打者走者・走者・次打者は同色のヘルメットを着用しなければなら

     ない。(一・三塁のベースコーチも着用することが望ましい)

      高校生以下のベースコーチはヘルメットを着用しなければならない。

 〈効果〉 (1)

   審判員の指示にもかかわらず、打者・打者走者・走者がヘルメットを着用しないときは、アウトになる。

   (2)守備者もチームで同色のヘルメットを着用してもよい。

   (3)ヘルメット(守備者用を除く)は、両耳当てのあるものを使用しなければ

     ならない。

   (4)ヘルメットは、本協会のJSA検定マークが入っているものを着用しなけ

     ればならない。(守備者用を除く)

   (5)亀裂などで安全性の損なわれたヘルメットおよび不正に改造されたヘルメ

     ットは使用を禁止し、試合から除く。

   (6)プレイ進行中にヘルメットを意図的に脱いではならない。

 〈効果〉 (6)

   (1)意図的に脱ぐと直ちにアウトになる。

      (2)ボールインプレイ。

      (3)フォースの状態はそのまま続く。

  (注1)オーバーフェンスのホームランのときは適用しない。

  (注2)送球または打球が意図的に脱いだヘルメットに触れたときは、守備妨害が

     適用され、ボールデッドで打者は妨害発生時(送球または打球がヘルメット

     に触れたとき)に占めていた塁へ戻らなければならない。

   (7)打者・打者走者または走者の正しく着用されていたヘルメットが偶然脱げ、

     打球や送球が当たったり、守備者に触れたりして、守備の妨害になったとき。

 〈効果〉 (7)

     (1)ボールデッド。

     (2)守備の妨害になったヘルメットを着用していたプレイヤーがアウトになる。

     そのプレイヤーが得点していた場合は、その得点は取り消される。

      (3)他の走者は妨害発生時に占めていた塁に戻らなければならない。

  (注)打者・打者走者または走者の正しく着用されていたヘルメットが偶然脱げた

    としても、それが守備の妨害にならなければ、ペナルティはなく、ボールイン

    プレイで成り行きである。

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3-6項  用具の放置

  用具は競技場内に放置しては鳴らない。

 〈効果〉 6項

  球が競技用具以外の用具に触れたとき。

     1.球が攻撃側の放置した用具に触れたとき。

      (1)ボールデッド。

      (2)プレイの対象になった走者アウトになる。他の走者はボールデッドにな

     ったときに触れていた塁に戻らなければならない。

      (3)プレイの対象になった走者がはっきりしないときは、全ての走者はボー

     ルデッドになったときに触れていた塁に戻らなければならない。

     2.球が守備側の放置した用具に触れたとき。

      (1)ボールデッド。

      (2)投球が触れたときは、投球時占めていた塁を基準にして、各走者に1個

     の安全進塁権が与えられる。

      (3)送球が触れたときは、野手の手を球が離れたときに占めていた塁を基準

     にして、各走者に2個の安全進塁権が与えられる。

      (4)フェア打球に触れたときは、投球時に占めていた塁を基準にして、各走

     者に2個の安全進塁権が与えられる。

  (注1)競技用具とは、守備側や攻撃側チームによって、進行中のプレイの中で

     今まさに使用されている用具である。放置した用具とは、守備側や攻撃側

     チームによって、進行中のプレイの中で使用されていない、競技用具以外

     の用具である。

  (注2)打球がファウル地域に放置した用具に触れたときはファウルボールである。

 

3-7項  ユニフォーム

  1.ユニフォーム

    同一チームの監督・コーチ・プレイヤーのユニフォームは、同色・同意匠で

   なければならない。

  (注1)ストッキング・ソックスはユニフォームの一部である。

  (注2)スライディングパンツ・アンダーシャツなどもチームで同色でなければな

     らない。

  (注3)ショートパンツを着用する女子チームの監督・コーチは、上衣は同色・

     同意匠、ズボンは同色であればよい。

  2.ユニフォームナンバー

    ユニフォームナンバーは、背中と胸下につける。

    監督は30、コーチは31・32、主将は10、他のプレイヤーは1から99

   までの番号とする。

    数字の大きさは、背中は15㎝以上、胸は6㎝~12㎝とする。

    ユニフォームの背中はユニフォームナンバーと個人名・チーム名のみとする。

   個人名・チーム名をつけるときは、ユニフォームナンバーの上部に全員がつける

   こと。(個人名はローマ字表記のみとする)

  3.帽子

   (1)男子は、全員同色・同意匠の帽子をかぶらなければならない。

   (2)女子の帽子・バイザー・ヘッドバンドなどは、同色・同意匠のものを混用

     してもよく、無帽でもよい。

      ただし、プラスチック製のバイザー(破損や飛散によってケガをさせる可

     能性のあるもの、あるいは強固な材質で接触プレイの際にケガを誘発する可

     能性のあるもの)は安全性の面から使用を禁止する。

  4.装飾品

    腕時計・ブレスレット・イヤリング・ネックレスのような身体の外に出る宝石

   装飾品、あるいは審判員によって危険と判断されたものは、試合中に着用しては

   ならない。

 〈効果〉 7項

  審判員が、正すよう指示したにもかかわらず、指示に従わない場合は、そのプレイ

 ヤーは試合から除外される。