ルール5 試合と打ち合わせ

5-1項  攻守の決定

  攻守の決定は、特に定めのない限り球審のコインのトスによる。

 

5-2項  球場の適否の決定

  試合を行うグラウンド状態の適否は球審によって決定される。

 

5-3項  正式の試合

  1.正式の試合は、7回(イニング)である。

  2.延長試合

    7回終了後、同点の場合は、8回からタイブレーカーにより試合を継続する。

  3.コールドゲーム(打ち切り試合)

   (1)「コールドゲーム」は、降雨・日没・その他、突発的な事情などにより、

     試合の継続が不可能と判断された場合、球審が試合の打ち切り終了を宣告す

     る。

   (注)コールドゲームは、当該球審が大会競技委員長・審判長と協議して決定す

     る。

   (2)5回あるいはそれ以上の回が終了したとき、または後攻チームが先攻チー

     ムより5回かそれ以上の回の裏に多く得点していたときは、コールドゲーム

     として正式試合になる。

   (3)5回が完全に終了していないときは、無効試合(ノーゲーム)になる。

      ただし、次の場合は正式試合になる。

     1)後攻チームが5回裏の攻撃をしなくても、先攻チームより得点が多いと

      き。

     2)後攻チームが5回裏の攻撃中に、先攻チームより得点が多くなったとき。

  4.引き分け試合(タイゲーム)

   (1)5回以上の均等回を終了して同点のときにコールドゲームが宣告されたと

     き。

   (2)5回あるいはそれ以上の回の裏で、後攻チームが先攻チームと同点になり、

     その回の終了前にコールドゲームが宣告されたとき。

  5.サスペンデッドゲーム

    引き分け試合か無効試合の場合は、一時停止試合(サスペンデッドゲーム)

   を大会要項により採用することができる。サスペンデッドゲームを採用した場合

   一時停止したその場面から、試合を再開する。

  (注)サスペンデッドゲームは、当該球審が大会競技委員長・審判長と協議して決

    定する。

  6.没収試合(フォーフィテッドゲーム)

   (1)チームが試合の指定時刻にベンチに入らないか、一方のチームが時間内に

     試合を行うことを拒否したとき。

   (2)試合がはじまったのち、球審により試合の中断、あるいは終了が宣告され

     ていないのに、一方のチームがプレイの継続を拒否したとき。

   (3)“プレイ”の宣告後、2分以内にプレイをはじめなかったとき。

   (4)チームのメンバーが、明らかに試合の引き延ばしとみられる行為をしたと

     き。

   (5)プレイヤーが、試合から除外されるか、または退場されたのち、1分以内

     にこれに従わなかったとき。

   (6)試合から除外されたり、退場させられたり、あるいはその他の理由により

     プレイヤーが試合を継続するのに必要な人員を欠いたとき。

   (7)失格選手が試合に出場し、次の投球動作に入ったとき。

   (8)退場になった監督・コーチ・選手が再び試合に出場したとき。

   (9)チームのプレイヤー・関係者から、審判員が暴言や暴行を受けたとき。

   (10)チームのメンバーが審判員に注意されたのち、故意にルール違反をしたと

     き。

   (注)没収試合の決定は、大会競技委員長・審判長・および当該審判員が協議し

     て、球審が宣告する。(得点は7-0となる)

 

5-4項  勝敗の決め方

  試合の勝者は、正式の試合において相手チームより多く得点したチームである。

  1.7回表裏終了時、先攻チームが後攻チームより多く得点していたとき。

  2.先攻チームの7回表終了時の得点より後攻チームの得点が多いとき。

  3.後攻チームが7回裏の攻撃中、先攻チームの7回表終了時の得点より多くな

   たとき。

Page Top 

5-5項  得点差コールドゲーム

  5回以降7点以上の差が生じたときは、得点差コールドゲームとする。

 

5-6項  タイブレーカー

  8回の表から無死・走者二塁を設定して攻撃を継続する。二塁走者は前の回の最後

 に打撃を完了したものとし、打者は前回から引き続く正位打者(正しい打順の打者)

 とする。

 

5-7項  得点

  1.得点になる場合

    走者が、その回の第3アウトになる前に、一塁・二塁・三塁・本塁に正しく

   触れた場合に1点が記録される。

  2.得点にならない場合

   (1)打者走者が、一塁に触れる前に第3アウトになったとき。

   (2)走者のフォースアウトが第3アウトのとき。(アピールアウトを含む)

   (3)先行する走者がその回の第3アウトになったとき。

   (4)走者が離塁違反でその回の第3アウトになったとき。

   (5)第3アウトがアピールによって有利な第4アウトと置き換えられたとき。

 

5-8項  打ち合わせ(チャージドカンファレンス)

  1.攻撃側の打ち合わせ

    攻撃側の打ち合わせは、監督またはコーチが「タイム」を要求して、攻撃側の

   メンバー(打者・走者・次打者・コーチ)と打ち合わせすることをいう。

    攻撃側の打ち合わせは、1イニング中一度限りである。

  〈効果〉 1

   (1)打ち合わせを再度行うと監督が退場となる。ただし、高校生以下の試合は

     除く。

   (2)守備側の打ち合わせ中、攻撃側が打ち合わせをしたとしても、それは「打

     ち合わせ」とはみなさない。

   (3)「タイム」を要求しないで打ち合わせをしたときは、審判員の判断により

     「打ち合わせ」とみなされる。

 

  2.守備側の打ち合わせ

    守備側の打ち合わせは、監督またはコーチが「タイム」を要求して、守備側の

   メンバーと打ち合わせをすることをいう。

    打ち合わせが内野内で行われた場合、打ち合わせが終了したとみなされるのは、

   監督がベンチに戻る際にファウルラインを越えたときである。

    守備側の打ち合わせは、1回から7回までの間に三度、8回以降は1イニング

   中一度に限り行うことができる。

 〈効果〉 2

   (1)規定回数を超えて打ち合わせを行うと、投手は交代しなければならず、

     この試合では再び投手として登板することはできなくなり、不正投手となる。

   (2)攻撃側の打ち合わせ中、守備側が打ち合わせをしたとしても、それは「打

     ち合わせ」とはみなさない。

   (3)「タイム」を要求しないで打ち合わせをしたときは、審判員の判断により

     「打ち合わせ」とみなされる。

   (4)プレイングマネージャー(守備者として出場中の監督・コーチ)が、「タ

     イム」を要求しないで打ち合わせを繰り返したときは、警告を与え、審判員

     の判断により「打ち合わせ」とみなされる。

   (5)選手交代の通告のために「タイム」を要求し、選手交代が行われている間

     に(「タイム」がかかっいる間に)、守備側が打ち合わせをしたとしても、

     それは「打ち合わせ」とはみなさない。 

   (6)投手の交代を球審に通告する前後に、監督・コーチが投手と打ち合わせを

     しても、それは「打ち合わせ」とはみなさない。